ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
沙「俺たちが出逢ったのって運命なんじゃないかって」
まだそのネタ引きずってたのかお前。
お前いつからそんな占いに依存するようになった?確かそういう類いのものは信じない主義じゃなかったか?
沙絃の事情なんて俺が知ったことじゃないけど。
夏「沙絃ってあんな中二病チックな人だった?」
「頭イカれてんだよ」
沙「だから俺たち、友達になろう」
悠「どストレートだな」
黎「ねぇ予鈴終わりかけなんだけど気づいてる?てか聞いてる?俺の話」
架「いいよー楽しそうだし」
もうやめてくれ。これ以上騒がしい人を増やすな。こちとら沙絃の世話で手一杯なんだ。
それを本人が知ってるわけないけど。
悠「俺もう禿げそう」
「右に同じく」
夏「でも賑やかな方がいいよね」
黎「ねー授業始まったー」
架「じゃ、もうすぐ授業始まると思うんでまたここで」
黎「ねぇマジで俺の話聞いてた!?」
黎の架月ちゃんにむけて放った言葉にハッとしてスマホで時間を確認しようとした時。
先生「おいお前ら!!とっくに授業は始まってるぞ、何してんだ!!!」
生徒指導の先生の怒鳴り声は俺たちにとばされたというのは一目瞭然だったのだが、
黎「俺らの他にもサボってるやつがいるのか?」
夏「最近の高校生はサボってばっかだなー」
悠「息抜きも必要ってことだ」
沙「マジ占いって当たるもんだな」
「呑気に話してる場合じゃねぇと思うけど」
とか言ってる間に男5人は先生に捕まり、30分ほどその場で説教された後各教室まで引きずられクラスメイトの前でもまた説教された。
何の罰ゲームだこれ。
昼休みを妨害され、自動販売機で変な人と出逢い、とばっちり受けて俺らも友達になり、挙げ句の果て授業に遅刻して恥をかいた。