ポジティブGIRLと愉快なBOYたち
そんな俺たちに里苑は不思議そうに首をかしげた。





里「あれ、さくらちゃんのこと知ってんの?」




郁「知ってるも何も架月は俺の女、...」




「偽りの情報伝えるのやめようか郁翔」





血迷ったことを口走るところだったので郁翔の口を塞いでおく。





里「藤坂が面白い子と友達になってたから、俺もノリで、って感じ」




「確かに面白いね、あの子は」




郁「んー!んんー!!!」




「わかったわかった、早く練習しようねー」





体育館の下駄箱に靴をいれて中に入るとすでに来ていたバスケ部とダンス部の人たちの熱気で暑さはピークに達していた。





里「うわ...帰ろ」




黎「里苑さんんんんんー!!!」




里「新手のエクソシストだ」




黎「誰がエクソシストですか、失敬な」





何をしてたか知らないけど物凄い形相の黎は四つん這いのまま里苑に寄ってきた。





立ち上がった黎は額に怒りマークをつけながら俺と郁翔に頭を下げた。





里「ちょっと、俺だって先輩なんだけど」




黎「だったら次の秋の大会にむけて練習ちゃんと来てくださいよ」




里「えーいいじゃんかー夏だって優勝したんだから」




郁「え、すげぇ!」




黎「もぉー里苑さんの悪い癖っスよ」





バスケ部の夏の大会は夏休み前にあったから、それまではちゃんと部活来てたんだ。


そこは偉いけど夏の大会乗り越えたんだから秋も頑張ろうよ。





里「ところで黎」




黎「なんスか」




里「例の友達紹介するって約束あったじゃん?」




黎「あ~あれっスよね。架月紹介する代わりにーってやつっスよね?」




里「それそれ」




黎「まあそれが条件でしたからね。どんなイケメンか拝見しとかないと...」




「最後の方顔怖いよ」





格好いい人全員呪ってやるって勢いの眼だったからね。


そういうのやめよう。黎も十分格好いいから。




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