platonic love





メールはずっと続いた。


『神崎先輩の真似して、学生カバン全く同じ落書きなんです(^^)』

「ほんとお前すごいね(笑)」

『何がすごいんですか??』

「先輩の教室にきたり、色んな事仕出かすし、根性あるな(笑)」

『だって好きなんだもん!』

「はいはい(-_-)」

『はいはいって何ですかぁー?
でも、出逢えてよかったです。神崎先輩のおかげで、生まれてよかったって初めて思えたんです』

「俺のこと、こんなに好きになってくれたのもお前が初めてだよ」

『モテそうなのに!』

「モテないよ。お前くらいでしょ(^^)」

『あたしは一生先輩だけです!』

「好きになってくれてありがとな」



本当に好きなの。

先輩の学生カバンには、水色のポスカで『優』ってデカデカと書かれていたからあたしも真似して『瞳』って書いた。


今まで一方的な想いだったのが、少しずつ返ってくる。

先輩なりに向き合ってくれてる。



それに会うと恥ずかしくて心臓が止まりそうになって、うまく話せないのに、メールだとなぜか素直に会話ができた。



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