platonic love
休み前の最後の登校日。
3年生は校庭で球技大会をしていたから、応援がてら見に行った。
『神崎先輩っ!
メールちゃんと返してねー』
「うるせぇよ、ばか(笑)」
『ばかじゃないもん!待ってます!』
たった数日のメールで、周りの皆も驚くくらい普通に話せるようになった。
先輩は、あたしの事をバカバカ言ってたけど、あたしはそれが嫌じゃなかった。バカにしてるってわけじゃなくて、こんな俺を好きになるなんてお前バカだよって嬉しそうに言っていたから。
先輩がいきなり変わった理由は、よくわからないけど、少しずつあたしの存在を認めてくれてたんだと思う。
それと同時に確かめていたね。
お前は、俺のこと好きでいてくれる?
お前は、俺を捨てない?
お前は、俺だけを見てくれる?
だから、答え続けたの。