platonic love




夏休み中、神崎先輩から届いたメールはあたしの宝物になった。


あたしはパソコンからメールを送っていたから、ついつい文が長くなってきっと読みにくかったと思うけど、それでもちゃんと返してくれた。

途中で切れちゃう事もあったんじゃないかなぁ。


メールが長く続いた日は、ずっとパソコンの前に座っていて、ご飯もそこで食べてたあたしに

「ちゃんと飯食った?」

12時を過ぎるとそう言ってくれたり、気遣ってくれることが嬉しかった。



そして何より、ほんの一瞬でも会いに来てくれたことが幸せだった。


先輩の中に、あたしがいる。

あたしという存在が大きくなっている。彼女になんてなれないかもしれない、一生好きになってもらえないかもしれない。それでもいいんだ。


あたしが、ただ先輩を好きなだけ。

見返りなんて求めない。
たとえ一生叶わなくても、あたしが先輩を好きなことは変わらない。


胸張って誓えるよ。



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