platonic love
「…飲む?」
『うん。ありがとうございます』
あたしを待ってる間に、コンビニで買ってくれてたであろう紙パックのリプトンのアップルティー。
前回会った時は2階の石段になっている広い場所に皆でたまっていたけど、今回はさらに階段をのぼった3階の小さな石段に、少し間をとって向かい合って座った。
「とりに来いよ」
まだふてくされてるあたしに、いつまでも嬉しそうな先輩。
『…やだ』
「じゃあ飲まない?」
『…喉渇いたから飲みます』
「はい(笑)」
『…開けて下さい』
手渡されたアップルティーを、また先輩に返す。
「何それ(笑)」
そーゆーのお前に似合わないよって笑いながら、紙パックを開けて、渡してくれた。
『いつ別れたんですか?』
「2日前くらい?」
『なんでですか?』
「やっぱり好きじゃねぇなって」
『…なんですぐ連絡してくれなかったんですか?』
「だってお前怒ってたし(笑)」
『…あたしがどれだけ好きなのかわかってますよね!?先輩あたしの事なめすぎだよ。先輩にとってあたしって何なんですか!?暇つぶし!?』
へらへら笑ってる先輩は、ヒステリックになるあたしを見ても、笑い続ける。
「暇つぶしじゃねぇよ」
『じゃあ何なのさ…』
「んー俺にもわかんねぇ。でもお前見てると楽しいんだよね。バカだし」
『…バカじゃないもん』
「お前ほんとおもしれぇよ。敬語もうまく使えねぇし、話し方も態度も生意気すぎるし、気ぃ強ぇし(笑)」
『バカにしてんですか』
「してるに決まってんじゃん(笑)」
「…もういいです!あたし、何があっても先輩のこと諦めませんから。何百回振られてもそれ以上に告白し続ける。先輩が嫌いになるくらいずっと好きでいますから!!」