platonic love





アップルティーを飲みながら、色んな話をした。

彼女と別れたこと。
友達として一緒にいて楽しいと思って付き合ってみたけど、彼女になった瞬間楽しくなかったらしい。

本当の事は二人にしかわからないけど。


あとは家のことも話してくれた。

家に帰るとお母さんの彼氏が、パンツ一枚で出てきたりすること。あの豚野郎、まじで許さねぇってへらへら笑いながら言ってたけど、あたしは全然笑えなかった。


門限があるあたしの事を気にして、何度も携帯を確認してくれる姿を見て

この人を好きになってよかったなって。



「もうそろそろ行くか」

『あー門限やだなぁ』

「心配してくれてんだからありがたく思えよ」

『わかってますー』

「お前、ヤンキーのくせして真面目だよね。そういうとこすげぇいいなって思うよ」

『…ヤンキーじゃないし(笑)』

「俺、怖くて俺頭上がんねぇよ(笑)」

『何ですか、それ』

「…でも絶対に、こっち側くんなよ。お前はそのままでいた方がいいよ」


「何いってんですかぁー?あたしからしたら、先輩はあたしと変わらないですよ。何にも変わらない」

『ありがとう』


先輩を怖いと思ったことは一度もない。普通なんて言葉の基準は人それぞれだから。周りからどう思われていても、あたしはずっと先輩の味方だよ。


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