platonic love
「うちね、海の事好きなんだ」
ハルカにそう打ち明けられたのは、皆で仲良くなって集まり出したすぐの事。
『そうなんだ!応援する』
笑って答えたあたしに
「うちも瞳の事応援してるよ!先輩の事好きなんだよね?瞳なら可愛いから絶対付き合えるよ!!」
ハルカも笑っていた。
あたしも、ユヅキも、皆で集まってる中で自然にハルカと海が、付き合えたらいいのにって思っていた。
コンビニに用があったら、二人になにか買ってきてって頼んだり
きっとこのままうまくいくんだって、信じてた。
「俺、瞳の事好きだわ」
ーー海から連絡がきたのは、年が明けた寒い冬の日。
『うん』
「瞳はどう想ってる?」
『ハルカの気持ち考えて』
「俺は、お前の事が好きなんだけど」
『うん。ごめん』
「無理って事?」
『あたし、凄い好きだった先輩がいたんだけど、忘れられないし忘れたくないから本当に無理』
「そっか」
『ハルカの事お願い』
本当は、気付いてた。
何度も海からメールがくること。
好きな人いんの?とか、どうゆう人が好き?とか。
だけど、知らないフリをしていた。