platonic love





3月7日

あたしに初めての彼氏ができた。


付き合った日、部活の休憩中にグランドでサッカー部の練習に混ざってる海を見てた。

ちゃんと、好きだった。



付き合ったってユヅキ経由で聞いたハルカに、部活の前呼ばれた。


「瞳」

『…ハルカ』

「先輩はどうするの?」

『正直、先輩の事はずっと忘れない。だけどそれって恋愛感情とかじゃなくて、人として大切な人なの』

「…海の事は」

『うん。黙っててごめん…あたし、海の事が好き』

「わかった。応援する」




ハルカは次の日から学校に来なかった。

空白の席が、あたしを責めてるような気がした。


海とは、メールをしたり電話をしたり、一緒に帰ったり、彼氏と彼女らしいこともして、複雑な気持ちはあるけど、二人でいる時は楽しい。




海と付き合って4日

その日はちょっと休みで、ハルカ以外の5人でいつものように集まっていた。


「帰り送る?」

『いい!ユヅキと帰るから』

「わかった!気をつけて」


そう言葉を交わして、あたしとユヅキは二人で帰る。

歩きながら、喉乾いたってどちらからともなくコンビニに寄った。先輩と出逢った駅前のセブンイレブン



ーーちゃんと好きだった


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