ワタシの歩む道


「沙羅、沙羅見て。」

そう言って友里亜が携帯のニュースを見せてきた。

「このフィギュアスケート選手知ってる?
永崎廉(ながさきれん)」

その記事には〔フィギュアスケート界期待の新星〕と書かれて写真も乗っていた。

リンクでは見たことあったけど名前までは知らなかった。

「リンクで何度か見かけたことはあるよ。」

「そうなんだ。それにしてもイケメンだな。」

友里亜はかなりの面食いだ。

イケメンを見つけるとカッコいい、カッコいいとうるさい。

もう慣れたけど。

それにしても本当にこの永崎廉はイケメンだと私も思った。

別にどうでもイイケドね。

「沙羅、今日も練習?」

「うん。友里亜と遊びたいけど大会が近いから。ゴメンね。」

「全然、リンクの上で輝いてる沙羅が一番大好きだから。」

「そう?ありがとう、友里亜。」

そんな話をしているうちに昼休みは終わり、放課後なった。

私はすぐにリンクへ向かった。

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