初恋スクランブル
【瀬名君の恋愛】
恋した相手は同じ部活の子の親友だった。
小さくて可愛い身長で真っ赤な頬が苺みたい。
「でね、彩夏ったら真顔で言ったんだよ。」
「そうなんだ。西脇さんらしいね。」
僕は今、好きな人・・・山瀬結衣さんと話をしている。
恥ずかしかったけど、一生懸命に誘ったらいいよって言ってくれたから僕たちは二人きりで帰っている。
名前は悠樹なのに、僕には全く勇気がない。
それは、時雨にも言われるほどに・・・。
「あ、ごめんね。私ばっかり喋っちゃって・・・。」
シュンとして言う山瀬さんに僕は胸がキュンとした。
か、可愛い・・・。
山瀬さんのこんな一面が見れたことに僕は神様に感謝した。
「大丈夫だよ。山瀬さんの話、面白いから。」
ニコッと笑って言うと山瀬さんは安心した顔をした。
これで少しはさっきと同じ様に話してくれるかな?と思っていたら、山瀬さんは口を開いた。
「瀬名君は優しいね。彩夏から聞いてた通りだね。」
「西脇さんから?」
「うん。彩夏、瀬名君のこと色々と教えてくれたから・・・。そういえば、今日は彩夏たちは良かったの?」
首を傾げて聞く山瀬さんに僕は先ほどまでいた二人の顔を思い浮かべた。
変な風に出てきてしまったけど、大丈夫だったかな?
西脇さんには説明したけど、今度きちんと時雨にも言おう。