初恋スクランブル
【西脇さんの気持ち】
最悪だわ!
私はそう思いながら目の前のベッドにダイブした。
図書室から一目散に帰って来た私。
そんな私の頭の中では時雨を罵倒するような言葉しか浮かんでこない。
本当に何なのよ!
私が、瀬名君を好きだからって腹いせのつもり?
ムカつくなら、言葉で直接言えばいいのにあいつは私に何を思ったのかキスをした。
思い出すだけで腹が立つ。
私は思わず目の前にあった兎のぬいぐるみをギュッと抱きしめてしまう。
きっと、このぬいぐるみが生きていたら苦しいって思うほどに私はギュッと抱きしめた。
本当に何なのよ!
本日二度目のこの言葉。
あぁ、イライラするわ・・・。
そう思っていると、私のケータイが点滅した。
こんな時に誰?
イライラを抑えられなくて私は乱暴にケータイを取るとケータイには新着メールのお知らせを知らせていた。