レインドロップ
その後も話し合いは続いて、びっちりと予定が決まった。
「じゃあそろそろ帰ろうかな」
よいしょ、とソファから立ち上がる。
「玄関まで送るよ。あ、蒼」
お菓子を残して帰るのは惜しい、といった様子で頬張っている蒼ちゃん。
「ひゃんだよ」
たぶん、「なんだよ」と言ったと思う。
「ちょっと話あるから、帰るの待って」
「何の話するのー?」
聞いてみたけど、「大したことない話」返されてしまった。
「そっか。じゃあ2人ともバイバーイ!」
特に気にすることもなく、私は帰った。