レインドロップ

時折寂しそうに見つめる自分の左側


伏し目がちなってに通る公園


泣きそうな……笑顔


祐のことがあって、あいつが俺の前で泣いたのはたった一度だった。

あいつは昔から、全部一人で抱え込む。

怖くて辛くて苦しい時でも、大人ぶって平気な顔をするのがあいつだ

雰囲気が柔らかくなった
大人になった

そんな綺麗なもんじゃない

きっと

俺が知らないところで、あいつはまだ……


泣いてるんだ


< 45 / 80 >

この作品をシェア

pagetop