レインドロップ
帰りも、どうやら私より早く帰ったみたいでまた私はひとりで帰った。
そんなに怒んなくてもいいじゃんか…
ちょっとふてくされながら家に入ると、玄関に蒼ちゃんの靴があった。
「千里おかえり。蒼くん来てるわよー」
蒼ちゃんが私の家に来るなんて珍しい。
もしかして何かの説教とか?
どんだけ怒ってんのー…
「千里の部屋にいるからね」
「はーい…」
ため息をつきながらドアを開ける。
なんで自分の部屋入るのに緊張しなきゃいけないのー…
「蒼ちゃんただいま……」
部屋にいた蒼ちゃんは、あまり怒ってないように見えた。
テレビをみながらお菓子ポリポリ…
なんだ、お説教じゃないのか。
私は少し安心して、一緒にお菓子をつまむ。