月の女神

くるっと椅子で回りながらやけに低い声で言い放つ結真。

まるで自分がその男の子の立場に立っているような。

「意外と嫉妬するもんね、ゆーくんは」


「うるさい」

にこり、笑ってあげれば真顔で睨まれ、

それに声を出して笑ってしまう。


「しばらくは、同じ話題で盛り上がれるね」


「……帰る」


結真の話に、共感できる日がくるとは思わなかったけど。






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