魅惑な彼女
未亜は部活の始まる5時になっても部活へ行ってなかった。
一応稽古着を着ているけれどもグラウンド近くのベンチに座っていた。
時間だけが流れていく。
どうしよう……
また御幸の事を考えている自分がいる。
こんな調子では部活なんて行けそうにもない。考えて怪我するオチだ。
はぁっとため息をつく。
こんなに考えたのは久々だ。
それに今まで恋もした事なかった。
つまりこんな感情の経験値が低い。
恋愛相談なってめっぽうに聞く方、恋バナも聞く方だった。
周りの女友達はあの子がかっこいいだのかわいいだのと騒いでいるがそれをいつも眺めているだけだ。