魅惑な彼女
御幸はしばらく黙り口を開く。
「俺なら……」
俺が未亜ちゃんに求める出来る事は、
「もう少しわがままに生きてくれ、かな」
きょとんとした未亜を見て説明を付け加える。
「どうせ1回きりの人生なんだ。何をしたってわがままに生きた方がいい。奏にも我慢してるんだろう?自分のしたい事、言いたい事をなんでもして、なんでも言えばいいんじゃないか?俺だって自分のわがままで野球やってるわけだし」
そう、俺が未亜ちゃんにやってほしいことはわがままに生きる事だ。