真っ暗な世界で
野次馬も消え、もらったお団子を食べながら私はまた街を歩いていた。
仕事……いい仕事ないかな??
声で探していると、何処からか視線を感じた。
強い、視線。
思わず足を止める。
すると、後ろから私に声が掛かった。
「……すまんが、坊や、少しいいかい?」
「…………俺のこと?」
少し上から声が聞こえたから、少し顔をあげてみる。
「……ちょっ、近藤さん!?」
この男は近藤というらしい。連れの男が焦ったように近藤という男を止めようとするが、全くの無駄だった。
「そうだ。君だよ」
「そうなの?どうかした?」
「さっきの騒動、見させてもらったよ。実に素晴らしかった!!」
「ふふっ、そんな褒められることしてないよ〜」
謙遜してみると、ギュッと両手をガッチリ掴まれた。
「…………っ!?」
何なの、この人……!!
「感心した!!どうだ!壬生浪士組に入らないかい!?」
男の突然の発言に、一瞬、固まった。
壬生浪士組……に?
壬生浪士組……確か、新選組の改名前の名前だったかな…。………ということは、後の新選組に入らないか、と言われているのか。
衣食住には困らないし、戦などにならない限り、ある程度の身の安全は保障される。
悪い話ではない。
「…いきなり、なにいってんだ、近藤さん!こんな餓鬼に務まるはずねぇだろ!」
「トシ!お前も見ただろう?見事なものだった!!」
「そりゃ、そうだけどよ!こんな餓鬼に人を斬れるはずねぇよ!!」
恐らく、近藤さんと呼ばれた、私に話し掛けてきた男は近藤勇。近藤勇にトシと呼ばれた男は土方歳三だろう。
二人とも、私の存在を無視して議論している。
仕事……いい仕事ないかな??
声で探していると、何処からか視線を感じた。
強い、視線。
思わず足を止める。
すると、後ろから私に声が掛かった。
「……すまんが、坊や、少しいいかい?」
「…………俺のこと?」
少し上から声が聞こえたから、少し顔をあげてみる。
「……ちょっ、近藤さん!?」
この男は近藤というらしい。連れの男が焦ったように近藤という男を止めようとするが、全くの無駄だった。
「そうだ。君だよ」
「そうなの?どうかした?」
「さっきの騒動、見させてもらったよ。実に素晴らしかった!!」
「ふふっ、そんな褒められることしてないよ〜」
謙遜してみると、ギュッと両手をガッチリ掴まれた。
「…………っ!?」
何なの、この人……!!
「感心した!!どうだ!壬生浪士組に入らないかい!?」
男の突然の発言に、一瞬、固まった。
壬生浪士組……に?
壬生浪士組……確か、新選組の改名前の名前だったかな…。………ということは、後の新選組に入らないか、と言われているのか。
衣食住には困らないし、戦などにならない限り、ある程度の身の安全は保障される。
悪い話ではない。
「…いきなり、なにいってんだ、近藤さん!こんな餓鬼に務まるはずねぇだろ!」
「トシ!お前も見ただろう?見事なものだった!!」
「そりゃ、そうだけどよ!こんな餓鬼に人を斬れるはずねぇよ!!」
恐らく、近藤さんと呼ばれた、私に話し掛けてきた男は近藤勇。近藤勇にトシと呼ばれた男は土方歳三だろう。
二人とも、私の存在を無視して議論している。