真っ暗な世界で
「……それでは、両者、始めっ!!」
土方さんの合図で試合が幕を開けた。
しばらく睨み合いが続く。いや、私は見えてないので、睨んでいないのだが。
そんな睨み合いを退屈に感じたのか、沖田総司は、はぁ、と溜め息を一つついた。
「来ないの?じゃぁ、僕から行こうかな。」
その刹那、空気の流れが変わった。
何かが、いや、沖田総司が物凄いスピードで私に向かってきてるのが分かる。
臭いと、空気。それに微かな音と気配。それらを駆使し、沖田総司の攻撃を受けなければならない。
神経を尖らせ、集中すると、沖田総司がどこにいるのか、ある程度、分かった。
バシィン!!!
「………くっ!」
初めて受けた沖田総司の剣はとても重かった。流石、天才剣士と呼ばれただけのもの。受け止めるのもやっとだ。
やっと竹刀が離れたと思ったら、すぐにまた攻撃がやってくる。私はただ必死にそれを受け止めていた。
「…………ほぉ」
二人の試合を見ていた土方さんがそう何かありげに呟いたとき、衝撃の強さに竹刀は私の手から離れていった。その反動で私は体制を崩し、尻餅をつく。
ブンッと聞こえてきた竹刀の音。それは首にあって、私の負けを表していた。
「………君の負けだよ。春くん」
沖田総司は満足げに言った。
土方さんの合図で試合が幕を開けた。
しばらく睨み合いが続く。いや、私は見えてないので、睨んでいないのだが。
そんな睨み合いを退屈に感じたのか、沖田総司は、はぁ、と溜め息を一つついた。
「来ないの?じゃぁ、僕から行こうかな。」
その刹那、空気の流れが変わった。
何かが、いや、沖田総司が物凄いスピードで私に向かってきてるのが分かる。
臭いと、空気。それに微かな音と気配。それらを駆使し、沖田総司の攻撃を受けなければならない。
神経を尖らせ、集中すると、沖田総司がどこにいるのか、ある程度、分かった。
バシィン!!!
「………くっ!」
初めて受けた沖田総司の剣はとても重かった。流石、天才剣士と呼ばれただけのもの。受け止めるのもやっとだ。
やっと竹刀が離れたと思ったら、すぐにまた攻撃がやってくる。私はただ必死にそれを受け止めていた。
「…………ほぉ」
二人の試合を見ていた土方さんがそう何かありげに呟いたとき、衝撃の強さに竹刀は私の手から離れていった。その反動で私は体制を崩し、尻餅をつく。
ブンッと聞こえてきた竹刀の音。それは首にあって、私の負けを表していた。
「………君の負けだよ。春くん」
沖田総司は満足げに言った。