真っ暗な世界で
「待てゴラァァア!叩き斬ってやる!!
」
「アハハッ、待てって言われて待つ奴が何処にいんだよー??」
咲洲玲那がそう言い終わった瞬間、私は持っていた包丁をポイッと投げた。
ポイッと言っても、私のポイッは一般のブォンッだから、かなりの速度がある訳で。
「うわぁぁあ!?ほ、ほうちょぉぉぉ!?」
ザクッと木の裂ける音がしたから、柱にでも刺さったんだろう。我ながらナイスコントロールだ。
驚いたせいか、咲洲玲那はバランスを崩したらしい。ドシンという音がした。
「いてて……どこから包丁が…??」
咲洲玲那がいきなり飛んできた包丁に気を取られているうちに、ヒタヒタと足音もなく咲洲玲那に近づいているのかもしれない。いや、間違いなく近付いている。
「でかした、春」
土方さんの黒い雰囲気がもっとどす黒くなる。
声も、鬼ではなく、重罪犯罪人のような悪人じみていた。
「えっ!?春??あの、可愛い子!?」
まさか!!と信じられないというような声色で叫ぶ咲洲玲那。
あー。なんかフルネームで呼ぶの疲れちゃった。咲洲でいいや。
私は無言で柱に刺さった包丁を回収しようと姿を現す。多分、真っ直ぐ行けば包丁にたどり着けるはず。
咲洲の雰囲気があるところでとまり、手を伸ばすと、あった、包丁。
そして、二人に一礼をして一言。
「おはようございます。朝からの運動は大変健康に良いと思いますが、ここ、台所まで来られるのは少々困ります。以後、こちらまで来られないよう、お願いします」
「は、はぁ……。す、すいません」
咲洲は私のキャラのギャップに戸惑いを隠せないみたいだ。
咲洲が戸惑っているうちに土方さんはある意味恐ろしいくらい異様な雰囲気を纏いながらここを去っていった。
「来い……。そして喜べ。………てめぇは人生を終えるぞ」
「土方に殺される最期なんて迎えたくねぇぇえ!!!!」
咲洲は朝ごはんの時間までには息が絶え絶えになっていそうだ。
」
「アハハッ、待てって言われて待つ奴が何処にいんだよー??」
咲洲玲那がそう言い終わった瞬間、私は持っていた包丁をポイッと投げた。
ポイッと言っても、私のポイッは一般のブォンッだから、かなりの速度がある訳で。
「うわぁぁあ!?ほ、ほうちょぉぉぉ!?」
ザクッと木の裂ける音がしたから、柱にでも刺さったんだろう。我ながらナイスコントロールだ。
驚いたせいか、咲洲玲那はバランスを崩したらしい。ドシンという音がした。
「いてて……どこから包丁が…??」
咲洲玲那がいきなり飛んできた包丁に気を取られているうちに、ヒタヒタと足音もなく咲洲玲那に近づいているのかもしれない。いや、間違いなく近付いている。
「でかした、春」
土方さんの黒い雰囲気がもっとどす黒くなる。
声も、鬼ではなく、重罪犯罪人のような悪人じみていた。
「えっ!?春??あの、可愛い子!?」
まさか!!と信じられないというような声色で叫ぶ咲洲玲那。
あー。なんかフルネームで呼ぶの疲れちゃった。咲洲でいいや。
私は無言で柱に刺さった包丁を回収しようと姿を現す。多分、真っ直ぐ行けば包丁にたどり着けるはず。
咲洲の雰囲気があるところでとまり、手を伸ばすと、あった、包丁。
そして、二人に一礼をして一言。
「おはようございます。朝からの運動は大変健康に良いと思いますが、ここ、台所まで来られるのは少々困ります。以後、こちらまで来られないよう、お願いします」
「は、はぁ……。す、すいません」
咲洲は私のキャラのギャップに戸惑いを隠せないみたいだ。
咲洲が戸惑っているうちに土方さんはある意味恐ろしいくらい異様な雰囲気を纏いながらここを去っていった。
「来い……。そして喜べ。………てめぇは人生を終えるぞ」
「土方に殺される最期なんて迎えたくねぇぇえ!!!!」
咲洲は朝ごはんの時間までには息が絶え絶えになっていそうだ。