真っ暗な世界で
翌日。
土方を強引に道場へと連れ出し、途中に会った近藤さんには私が試合をすると説明してついてきてもらうことにした。
土方は真実を言おうとしたけど、足を思い切り踏みつけ、阻止した。
近藤さんがうんと頷いたら、さすがのゲス方も首を縦に振るしかないだろ。
「平助!いいところに!私と手合わせしろっ!」
道場に着けば、ちょうど稽古の指南をしていた平助がいたので、手合わせを頼んだ。
「お、おう……。別にいいけど?」
「じゃっ!やろ!」
「平助………負けんじゃねぇぞ」
私と平助が竹刀を構え始めた時、土方が、道場の入り口らへんでどす黒いオーラを出しながら平助に言った。
平助はその凄まじいどす黒さにごくりと息をのんだ。
「わ、わぁーったよ。土方さん」
「おい、ゲス方。審判しろよ」
未だに道場の入り口らへんにいやがる土方に優しい私は役目を与えてやる。
「あ?なんで俺がお前に指示されなきゃならねぇんだよ」
「ほら、さっさとやる」
「…………………チッ」
盛大に舌打ちをしながらこの道場に入ってくる。
最初からそうすればよかったんだ。
「両者、構え!」
土方の合図で私と平助はかまえる。
そして、数秒の間があり
「始めっ!」
その瞬間、私と平助は同時に床を思い切り蹴った。
土方を強引に道場へと連れ出し、途中に会った近藤さんには私が試合をすると説明してついてきてもらうことにした。
土方は真実を言おうとしたけど、足を思い切り踏みつけ、阻止した。
近藤さんがうんと頷いたら、さすがのゲス方も首を縦に振るしかないだろ。
「平助!いいところに!私と手合わせしろっ!」
道場に着けば、ちょうど稽古の指南をしていた平助がいたので、手合わせを頼んだ。
「お、おう……。別にいいけど?」
「じゃっ!やろ!」
「平助………負けんじゃねぇぞ」
私と平助が竹刀を構え始めた時、土方が、道場の入り口らへんでどす黒いオーラを出しながら平助に言った。
平助はその凄まじいどす黒さにごくりと息をのんだ。
「わ、わぁーったよ。土方さん」
「おい、ゲス方。審判しろよ」
未だに道場の入り口らへんにいやがる土方に優しい私は役目を与えてやる。
「あ?なんで俺がお前に指示されなきゃならねぇんだよ」
「ほら、さっさとやる」
「…………………チッ」
盛大に舌打ちをしながらこの道場に入ってくる。
最初からそうすればよかったんだ。
「両者、構え!」
土方の合図で私と平助はかまえる。
そして、数秒の間があり
「始めっ!」
その瞬間、私と平助は同時に床を思い切り蹴った。