真っ暗な世界で
その夜、私は何故か眠れずにいた。
与えられた六畳の部屋が広く思える。
息が詰まる。
そう思った私は、あまり良くはないと分かっていながら部屋の外へと出た。
冷たい風が私の体を撫でる。
「……っ、さむ……」
体を猫のように丸めて縁側に座る。
ここに来て2日。慣れないことばかりだ。
「ここも、星は綺麗だな…」
あの夜を思い出す。
私が、全てをなくした日。
その日も満天の星空が私を笑ってた。
──お前は一人だ。他人なんか信じるな。信じれば裏切られるだけ。信じるなんて愚かな行為はもう、するな。──
そして、決めたんだ。
他人なんか絶対に信じない。
今はだいぶ他人を信じることが出来るようになったけど、まだまだ知らない人はまるっきり信用できない。
ここは、楽しい。毎日笑っていられる。
だけど、綾希や沙羅、愛衣みたいに完全に信じることが出来ない。
それに、怖いんだ。
彼らに私の過去がバレるのが。きっと、さすがの彼らも私から離れるに違いない。
そうなったら、私はまた、独りぼっち。
どうしようもない孤独感に襲われる。
発作的に刃物を探してしまう。
そんな自分に気付いて、また自分に絶望するんだ。
「…………っ、はぁ、キツいな。会いたいよ。綾希、沙羅、愛衣…… 」
自然に口からこぼれ落ちた弱音。
私はいつから、弱音を吐くほど弱くなったのか。
私の目から悔し涙が溢れた。
与えられた六畳の部屋が広く思える。
息が詰まる。
そう思った私は、あまり良くはないと分かっていながら部屋の外へと出た。
冷たい風が私の体を撫でる。
「……っ、さむ……」
体を猫のように丸めて縁側に座る。
ここに来て2日。慣れないことばかりだ。
「ここも、星は綺麗だな…」
あの夜を思い出す。
私が、全てをなくした日。
その日も満天の星空が私を笑ってた。
──お前は一人だ。他人なんか信じるな。信じれば裏切られるだけ。信じるなんて愚かな行為はもう、するな。──
そして、決めたんだ。
他人なんか絶対に信じない。
今はだいぶ他人を信じることが出来るようになったけど、まだまだ知らない人はまるっきり信用できない。
ここは、楽しい。毎日笑っていられる。
だけど、綾希や沙羅、愛衣みたいに完全に信じることが出来ない。
それに、怖いんだ。
彼らに私の過去がバレるのが。きっと、さすがの彼らも私から離れるに違いない。
そうなったら、私はまた、独りぼっち。
どうしようもない孤独感に襲われる。
発作的に刃物を探してしまう。
そんな自分に気付いて、また自分に絶望するんだ。
「…………っ、はぁ、キツいな。会いたいよ。綾希、沙羅、愛衣…… 」
自然に口からこぼれ落ちた弱音。
私はいつから、弱音を吐くほど弱くなったのか。
私の目から悔し涙が溢れた。