真っ暗な世界で
「でかした、春」
土方がなんだか重苦しい声でその主を呼んだ。
はる…?春…?……ハル君!?
「えっ!?春??あの、可愛い子!?」
信じられない!!ハル君がこんな危険なことをするはずない!
だが、そんな期待もすぐに裏切られた。
私が検討をつけていた場所から出てきたのは、土方の思ったとおり、ハル君だった。
だけど、ハル君は私を全く見ない。そして、全く笑ってない。
どうして………?前はあんなに笑ってたじゃん。
そして、もう一つ驚いたのはハル君の目だった。光も何も反射しない、いうならば闇に近かった。受けた光も全て吸収してしまう、絶対的な闇。
ハル君はスタスタとこっちに来ると、刺した包丁を柱から抜いた。
そして、私のほうにくるりと体を向けて、恭しく一礼した。
「おはようございます。朝からの運動は大変健康に良いと思いますが、ここ、台所まで来られるのは少々困ります。以後、こちらまで来られないよう、お願いします」
私と土方、どっちにも言っているようで、私にしか言ってない丁寧なオブラートに包まれた鋭い言葉。
私は、ハル君のギャップにただ呆然とするしかなかった。
「は、はぁ………。す、すいません」
私がハル君の目を見ても、ハル君が私を見ることはなかった。
私は、何かを忘れている気がする。いや、絶対に忘れてる。
そう思った瞬間、ガシリと右肩をしっかりと掴まれた。
私は、その瞬間に思い出す。
あ………そうだ。リアル鬼ごっこしてたんだった………。
ギギギと不自然に首を回して後ろを見る。
「来い……。そして喜べ。………てめぇは人生を終えるぞ」
そこいたのは、鬼を通り越した重罪犯罪人だった。
その顔に浮かべられた笑顔はこの世のものと思えないほど気味が悪かった。
やばい。殺される。
ガチ目にそう思ったとき、肩を掴まれたまま、引きずられて何処かに連れていかれた。
私にできた、囁かな反抗は、
「土方に殺される最期なんて迎えたくねぇぇえ!!!!」
こう叫ぶことしかなかった。
土方がなんだか重苦しい声でその主を呼んだ。
はる…?春…?……ハル君!?
「えっ!?春??あの、可愛い子!?」
信じられない!!ハル君がこんな危険なことをするはずない!
だが、そんな期待もすぐに裏切られた。
私が検討をつけていた場所から出てきたのは、土方の思ったとおり、ハル君だった。
だけど、ハル君は私を全く見ない。そして、全く笑ってない。
どうして………?前はあんなに笑ってたじゃん。
そして、もう一つ驚いたのはハル君の目だった。光も何も反射しない、いうならば闇に近かった。受けた光も全て吸収してしまう、絶対的な闇。
ハル君はスタスタとこっちに来ると、刺した包丁を柱から抜いた。
そして、私のほうにくるりと体を向けて、恭しく一礼した。
「おはようございます。朝からの運動は大変健康に良いと思いますが、ここ、台所まで来られるのは少々困ります。以後、こちらまで来られないよう、お願いします」
私と土方、どっちにも言っているようで、私にしか言ってない丁寧なオブラートに包まれた鋭い言葉。
私は、ハル君のギャップにただ呆然とするしかなかった。
「は、はぁ………。す、すいません」
私がハル君の目を見ても、ハル君が私を見ることはなかった。
私は、何かを忘れている気がする。いや、絶対に忘れてる。
そう思った瞬間、ガシリと右肩をしっかりと掴まれた。
私は、その瞬間に思い出す。
あ………そうだ。リアル鬼ごっこしてたんだった………。
ギギギと不自然に首を回して後ろを見る。
「来い……。そして喜べ。………てめぇは人生を終えるぞ」
そこいたのは、鬼を通り越した重罪犯罪人だった。
その顔に浮かべられた笑顔はこの世のものと思えないほど気味が悪かった。
やばい。殺される。
ガチ目にそう思ったとき、肩を掴まれたまま、引きずられて何処かに連れていかれた。
私にできた、囁かな反抗は、
「土方に殺される最期なんて迎えたくねぇぇえ!!!!」
こう叫ぶことしかなかった。