真っ暗な世界で
「ハル。笑って」
この人はなんという無茶をいうのだろうか。
「…………」
こういうものは無視するのが一番だ。
「笑って〜」
「………断ります」
あのやりとりが約5分続いた。
嫌気が差した私はきっぱりと断った。
「なんで?」
咲洲は意味がわからないというふうに私に聞く。
なんで?
決まってるじゃない。心も許していない相手に、面白くもないのに誰が笑うの?
もし、笑う者がいるなら、それは完全な作り笑顔だ。
「笑う必要がないからです」
「私が、必要としてる」
「それは…命令でしょうか?」
「…………は?…………う、うん」
咲洲は戸惑いながら取り敢えずというように肯定した。
「残念ながら、俺は土方さんの小姓です。幹部でもない貴女に俺は命令される筋合いはありません」
私はそれを言い終わると、咲洲に何か言われる前に部屋から出た。
全く分からない。どうして彼女はこんな私と関わりたがるのか。そもそもなんで人と関わりたがる?
きっと、その答えは私の思想がガラリと180度変わらないと分からない。
ならば、考えても無駄だ。
私は、今夜のことに集中しよう。
新選組の役に立つのはいいが、途中で死んでしまっては本末転倒もいいところなんだから。
この人はなんという無茶をいうのだろうか。
「…………」
こういうものは無視するのが一番だ。
「笑って〜」
「………断ります」
あのやりとりが約5分続いた。
嫌気が差した私はきっぱりと断った。
「なんで?」
咲洲は意味がわからないというふうに私に聞く。
なんで?
決まってるじゃない。心も許していない相手に、面白くもないのに誰が笑うの?
もし、笑う者がいるなら、それは完全な作り笑顔だ。
「笑う必要がないからです」
「私が、必要としてる」
「それは…命令でしょうか?」
「…………は?…………う、うん」
咲洲は戸惑いながら取り敢えずというように肯定した。
「残念ながら、俺は土方さんの小姓です。幹部でもない貴女に俺は命令される筋合いはありません」
私はそれを言い終わると、咲洲に何か言われる前に部屋から出た。
全く分からない。どうして彼女はこんな私と関わりたがるのか。そもそもなんで人と関わりたがる?
きっと、その答えは私の思想がガラリと180度変わらないと分からない。
ならば、考えても無駄だ。
私は、今夜のことに集中しよう。
新選組の役に立つのはいいが、途中で死んでしまっては本末転倒もいいところなんだから。