放課後の横顔
「なぁー」
「ユキホ~」
『…』
「もしかして怒ってる?」
『もしかしてじゃなくて、怒ってますっ』
「え、なんで?」
『え、逆になんで?』
「あ、もしかして…これ使うキスが良かった?」
舌をペロッと出して 真顔で聞いてくる藤沢くんを無視して コピー機のある職員室の隣の会議室へ向かう。
「ちょ。無視なんて寂しいな」
『…』
「聞こえてる?もしもーし?」
なんか…まるで…街中にいる…
『ナンパみたい』
もっと言うなら、しつこいキャッチだよ、藤沢くん。
「ナンパとか俺人生で1回もしたことないんですけど。」
『今してるじゃない。』
「あ、ああ、そっか。じゃあ、俺の初めてをユキホに捧げるよ」
『なんかそれって…さ…』
なんか…まるで、その…
「なに?」
『だから…その、藤沢くんの…』
って
『言えるかーっっ!!』
にやにやする藤沢くんの腕を思いっきり叩いたのに、それでも楽しそうに私を見つめる藤沢くん
「何エッチな想像してんの?(笑)」
『し、してませんからっ…』
「いいんだよ?別にユキホがその気になってくれるなら俺全然ユキホのこと『そういうの迷惑なんだよね』
『だいたいさ、出会ってちょっとだよ?もう2年生だけど、知り合ったのは最近でしょ?馴れ馴れしく関わって来ないで。迷惑だから。遊ぶなら他にいっぱい取り巻きいるんだから、他でやって。』
「ユキホ?」
『悪いけどさ、私彼氏いるから、もう二度とキスなんてしてこないでください。』
「知ってる。」
『じゃあ、何で…「ユキホが苦しそうだから」
「ユキホ、楽しそうなところ見たことないから」
『私の何を知ってr「知ってるよ」
「やっぱり、ユキホ覚えてないのな」
『何を……』
「中学の時 よく会ってたんだけど、俺ら」
何だろう。
このざわめくキモチと胸騒ぎは…