放課後の横顔
「なんて…ね」
『先輩…?』
「君が思っている以上に俺は君の事を前から知ってたんだよ?」
『えっ!?いつから!?』
「さあ?いつからだろうね?(笑)…でも、俺には話しかける勇気なんてなっかたし」
「もちろん、学年も違うから面識もそんなになかったからユキホちゃんが俺のこと知らないのも仕方ないし!」
『あ、でも!先輩が卒業する前くらいに何度か話しましたよね?』
「そうだね、俺らが卒業する前くらいにね(笑)」
『でも、またこうして話せてるから私は嬉しいですよ?』
「だな。」
「こんな可愛い後輩だから、心配してるんだよ。一応先輩として(笑)」
『それはそれは…ありがとうございます♪』
「いえいえ♪」
そう笑う先輩は、私よりも大きな手で私の髪をふわふわっと撫でると、先輩よりも小さい私の目線に合わせ
「いつでも頼っておいで?頼り甲斐なんてないかもだけど」
「俺に話してスッキリするなら、俺はいくらでも話し聞くからさ」
「ユキホちゃんが笑顔になるまで。」
そう話す先輩は
優しい笑顔だった。