放課後の横顔
「てかさ、ユキホ。」
『んー?』
「良かったじゃん、あの学年一頭良くて人気あるヤマトくんと一緒に生徒会とか」
『ヤマトくんて?』
「藤沢ヤマト」
『…え』
「噂ではヤマトくんのこと好きな先輩が先生に頼んでヤマトくんを生徒会に入れることになったみたいだよ?てか、生徒会全員がヤマトくん狙いとか何とか…」
『なにそれ(笑)』
「ね(笑)」
『ていうか、ね?藤沢くん…』
「ん?」
『かっこよくないよね』
性格とか
「はい?(笑)」
『あの人恐い』
あの目…
吸い込まれるような瞳…
メガネ越しなのにしっかりと目が合った
「恐い…ねぇ。あたしはユキホの……の方が…」
『え?』
「んーん、何でもない」
分かってるよ、ナツ
でもね 私はどうすることもできないの。それでも目を逸らすことしか私にはできない
『分かってるもん…』
ナツとの電話を切り、ベッドに倒れ込むと眠くなり、そのまま眠ってしまった。