放課後の横顔









「ユキホ……」





ナツの私の手を握る手が強くなる、泣いてぼろぼろに化粧が崩れたナツは私を優しく抱きしめてきて







「お疲れ様っ…」





やっと泣き止んでたのにまた泣き出してしまった。






『ありがとう、ナツ』






さっきまでの緊張が解けたからか、ぐっと堪えてたものが解けたように、目頭が熱くなる。ぐっと我慢する










「んもー、何でナツが泣いてんのよー」







仕方ないな〜なんて言いながら二人の肩を抱いたアズサは呆れてるように笑ってたけど、その後もナツが泣き止むまで、私の手の震えがずっと肩を抱いてくれていた。









アツシくんは 見た目はチャラチャラしてたし先生からもよく注意されてたし、正直周りから見たら 不良に見えるけど、だけど中身はすごく温かくて優しくて…すごく素敵な人。







出会って、恋をして、好きになって、






色んなものが重なって。






キモチが交差して。










ありがとう。さようなら。









恋をしていた私。







二年間の恋。






アツシくん。







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