君と指切り〜10年の軌跡
一睡もできなかった私。
だけど次の日
休む事なく学校に来ていた。
教室のざわめきが頭に響いた。
サナは、いつものように笑顔を向けて話しかけてくる。
「奈都芽おはよう」
「サナおはよう」
「後で坂上君どの人か教えるよ、C組行ってみる?」
「うん!!行きたい坂上君にお礼言わなきゃ」
そんな話をしていると教室のドアが開き
周平が奈都芽を見つけ手招きをした。
「奈都芽?ちょっと来て」
サナが心配そうに
「奈都芽どうする?」
「このままって訳にはいかないから…ちょっと話してくる」
「大丈夫?」
「うん」
そう言って教室を出た。