君と指切り〜10年の軌跡
周平の後について屋上まで来た。
「あのさ雅のことなんだけど…メール見た?」
「もういいよ私、知ってたから、メールは見てない」
「俺、奈都芽のことが、、」
その言葉を遮り
「私は周平を信じてたのに
でも、これ以上は無理だよ」
「奈都芽…」
「周平とは…これでサヨナラだよ」
振り返り教室に戻ろうとしたとき
周平に手首をギュッと掴まれた。
「奈都芽、聞いて!!」
「イタッ!!放して」
掴まれた手を振りほどき
周平の顔を見た2メートルほど先に雅がいた。
「あっ…ごめん……奈都芽?」
周平が奈都芽の視線を追い雅を見つけた。