君と指切り〜10年の軌跡
「あのクリスマスの日、親父と、おふくろは俺を置いて家を出た
親父の会社は多額の負債を抱えていて
もうどうする事も出来ない状態だった」
「ナツの両親からも借金していたらしいんだ」
「親戚は俺を引き取る事を
色んな理由をつけて拒否した」
「そうなると俺の帰る場所なんて無いだろ?
俺は直ぐに施設に預けられた
暫くして連れて行かれたのは両親の墓参り」
「勝手に死んで俺の存在なんて忘れたのかなって思ったよ」
「それから間もなく俺は両親の知り合いの所の養子になった
他人なのに自分の本当の子供のように育ててくれて感謝している」