君と指切り〜10年の軌跡
第二章
崩れた心
時は流れ
中学3年の秋
音楽祭で私はピアノを弾くことになってしまい
指揮をつとめる
生徒会長の周平は
毎日ピアノの練習に付き合ってくれた。
クラス委員だった私は生徒会でも一緒だったから
いつの間にか周平とは、よく話すようになった。
12月に入ってまもなく周平は告白してきた。
「奈都芽、俺と付き合ってくれないか?」
断る理由も見つからず私はOKしていた。
当事14才の私は付き合うとはどうゆうことなのか、よくわからなくて
ただ一緒に登下校したり
図書館で勉強したりするだけだった。
でも
クリスマスだけは、一緒に過ごせなかった。
周平は理由も聞かずにいてくれた。