君と指切り〜10年の軌跡
「智輝?難しい話しは抜きにしような、私たちは何時でもまってるから」
「はい、もっと早く来たかったです」
「あっ!そうだわ
これ奈都芽に頼まれて探したの…これよね?」
遠い記憶の中に覚えている
クリスマスプレゼント。
あの日、枕の下に隠したプレゼントを直接渡すことが出来なくて
俺達は別々になった。
ナツは、こんな物を大事にして…
また此処に来る事を約束して
ナツの家を出た。
一歩、二歩 歩き出す
病院での奈都芽の笑顔を思い出し
俺は、その場に崩れ落ちた。