君と指切り〜10年の軌跡
10年後<追加の章>
誕生日
3月1日
今日は27才の誕生日
僕は家から、そう遠くない
小高い丘にある墓地に来ている
「ナツ?君は向こうで笑っているか?
僕は独り27才の誕生日を迎えたよ!
ナツは17才のままなんだね
ナツ、君に会えて幸せだった
改めてありがとう」
お墓の掃除をして、ナツの大好きだったお菓子を供えた
「智輝!」
振り向くとサナと漣がいた
「今年も来てくれたんだサンキュ」
「だって、友達じゃん」
夕陽を浴びながら3人は
同じことを思う
「ナツ、ありがとう」