流れ星
「あーあ。行きたかったなあ、清歌。。」
初対面の僕に愚痴を聞かせるつもりかと少々驚いたが
別にそういう訳ではないようだった。
「私スベリ止め夕星高校なんですけど」
正直彼女のスベリ止めの話などなんの興味もなかったが
このまま帰るのも虚しく。
せっかく無駄話を聞かされているのだから
少しでも虚しさに襲われる時間を減らそうという選択を下した。
「夕星、受かってると思います?私。」
......知るか。
とんでもなくおしゃべりな女だ。
しかしスベリ止めが夕星高等学校。
僕と同じだった。