光輝く彼を見つめて
その後も、下を向いていることしか出来ない
私だったが、チャイムがなったから
水原くんを呼び止めた!



「水原くん」


「………」


「あのね…あの…」



私が言葉に詰まっていると、ぷいっと顔を
背けて廊下に歩いて行ってしまった…



私はその後ろ姿を見ているだけで
追いかけることは出来なかった。




それから、水原くんは授業が始まるまで
教室には帰ってこなくて、授業中もひたすら
寝ていて、喋りかけられる雰囲気じゃなかった。



放課後も囲まれた女の子たちの誘いに
珍しく答えて、すぐに帰って行ってしまった…



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