光輝く彼を見つめて
「美緒!こっち~」


お父さんとお母さんに呼ばれて、階段を
掛け登った。



「海翔、緊張してた?」


「そりゃーね」


「まぁ、美緒の応援があればね。

大丈夫でしょう!」




昔は素直に頷けた言葉も、今はちょっと
後ろめたい…



きっと、お父さんとお母さんは仲の良い兄弟と
してしか見てないだろうから…




そして、未だに答えの出ない私の気持ち…



『同じ種目じゃなくて、良かった』



前に水原くんが言っていた言葉が
見に染みてわかる。



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