光輝く彼を見つめて
日本人離れした、横顔に引き込まれそうに
なっていると、水原くんがふとこっちを見た。


キーンコーンカーンコーン♪



目が合った瞬間、チャイムがなって
周りの女の子たちは、水原くんの近くから
去って行った…



「名前、何?」


低い透き通るような声だった…


「あっ…えーっと松永美緒です」


「松永さんね」



そう答えると、ちょうど先生が入ってきて
水原くんも前を向いてしまった。



それから1日、私から話掛けられずに
放課後になってしまった…




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