光輝く彼を見つめて
「すみません。

これ、読んで下さい」


「え?何?」


女の子は手紙を渡すと、歩いて行ってしまった。



「手紙?」


「うん」


「知ってる子なの?」


「知らねぇ」



海翔は手紙を鞄に入れて歩き出した。



「ラブレターってやつかな?」


「たぶんな」


「良かったね」




海翔は私のことをチラッと見ると
むすっとした顔をした。



「別に嬉しくねぇーし」


「そーなの?可愛かったじゃん」


「………」




そのまま海翔は不機嫌のまま、何もしゃべらなかった…






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