光輝く彼を見つめて
早い!すごい早い!!


彼は泳ぎ終わると、ゴーグルを外した…



やっぱりかっこいい…



私は彼から目をそらせなくて、じーっと
見つめてしまっていたからか、視線を感じた
彼がこっちを見た。




「あっ…」



私は焦って視線を外した。



そして、海翔を探すと練習を終えたのか
こっちに歩いて来ていた。



「へぇ~ずいぶんと見惚れてたねー」


私の一部始終を見ていたらしい海翔がニヤニヤ
しながら、からかってきた。



「そんなことない」


「泳ぎ終わった俺なんて、全く無視だったのに

?」


「うっ…見てたの?」


「もろにねー。アイツだろ?

水原広」


「知ってるの?」


「ちょー有名だし」


「でも初めて見るよ?」


「あー留学してたから…

この春帰ってきたらしい」


「それは知らないよね…」


「見惚れてたって、認めたな」


「あっ…」



バレちゃった…



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