光輝く彼を見つめて
練習が終わり、水泳大会が始まった!


いよいよ、海翔の100㍍バタフライになった。



「海翔~ガンバレ~!!!」



私の声が聞こえたみたいで、海翔はこっちを
見て、手を高く挙げた!



「海翔は美緒の声は絶対にわかるわよねー」


「そーだな。アイツの原動力だからな」



お父さんとお母さんが話をしている。



私はひたすら海翔を祈るように
見つめていた…



まずは予選1組目。



3位以内で準々決勝進出出来る。



名前をアナウンスされて、海翔は手を上げた。



スタート台に立ち、軽く深呼吸…



「ヨーイ バン」



一斉に飛び込んで、プールの中を潜水する。



他の選手が水面に顔を出す中、海翔は
1番最後に顔を出した。



海翔が体1個分はリードして、バタフライを
泳ぎ始める。



どんどん2位以下を引き離し、あっと言う間に
1位でゴール!



「キャーーー!海翔~!!」


私はぴょんぴょん跳ねて喜んだ!



海翔もこっちを向いて、ガッツポーズしていた。


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