光輝く彼を見つめて
「海翔、待って!」


「………」


「海翔ってば、待ってよ」



早歩きで振り返りもしない海翔をダッシュで
追いかけて、やっと海翔の腕を掴むことが
出来た。



「海翔!どーしたの?」


「………」


「ねぇ、海翔ってば!?

何で私のこと避けるの?」



ポロポロと涙が零れてきた私を見て、海翔は
小さく溜め息をついた。



「こっち来て」


「え?!」



海翔に腕を捕まれて、近くの公園に連れて
行かれた。



ベンチに腰をおろした海翔の隣に座った。



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