光輝く彼を見つめて
しばらく、遠くを見つめながら何かを考えてる
海翔を横目で見ながら、
話始めるのを静かに待っていた…



ようやく海翔がゆっくりと話を始めた。



「俺さ、美緒のこと…小さい頃からずっと

守らなきゃって…ずっと思ってて…



それって兄として当然のことだと思って

今まで過ごしてきたんだけど…」



いつものような自信に溢れている顔つきはなく
思い詰めるような顔の海翔…



「美緒が広のこと好きなのはわかってるんだけ

ど…応援してやらなきゃって気持ちと…

美緒を取られるって気持ちがあって…」


「え?」



私が驚いた反応を見て、海翔は苦笑いをした。



< 58 / 156 >

この作品をシェア

pagetop