光輝く彼を見つめて
「見るなよ」


「顔、赤いよ?」


「美緒も赤いけど?」


「だって…恥ずかしいし」



海翔は立ち上がって、手を差し出した。



「帰ろうぜ」


「え?」


「今は…このままでいい

美緒も初めてのことでドキドキしただけで

俺のこと兄としてしか見てないだろ?」


「………」


「その変わり…手は借りとく」



手を引っ張られて、公園を後にした。



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