光輝く彼を見つめて
海翔も彼も準々決勝、準決勝と順調に
勝ち進んで、いよいよ決勝になった。



まずはバタフライ決勝。



緊張した顔で出てきた海翔…



県の大会には何回も出てるけど
ジュニア大会なんて、初めてだから
決勝なんて…プレッシャーだろう…



「海翔~!」



思わず叫んだ私の声に反応した、海翔。



「大丈夫…」



私の口パクにしっかり頷いた海翔。



伝わったみたいだ!




「ヨーイ バン」




さすが決勝!


みんなほぼ一斉に潜水を終えて、バタフライを
始めた。



「海翔~ガンバレーーー!!」



両手を胸の前で握って、祈るように応援した。



50㍍でターンした時は、3人がほぼ同時だった。




後半最後のラストスパートが鍵になる…



「海翔~海翔~海翔~」


私もひたすら海翔の名前を叫んだ。



それと同時に海翔の早さも増していく…




ゴール!



私はタイムを見上げた。



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