光輝く彼を見つめて
「もうすぐ夏の大会だね」


「うん、応援くるんでしょ?」


「もちろん」


「誰を応援するの?」


「え?…水原くんと海翔だよ」


「同じ種目じゃなくて、良かった」


「え?何?」


「何でもない。

美緒ちゃん、応援してくれんなら心強いな」


「うん!頑張ってね♪」



私が両手をガッツポーズして、水原くんの方に
笑顔を向けると、水原くんは頬を赤くして
窓の外を見た。



そして、顔をこっちを向けないまま
頭を撫でた。




「ありがとう」




そう言われて、私の胸は跳ね上がった!





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