携帯絶対依存症


家に帰った私は玄関を閉めると靴をぬぎすてて携帯の元へとかけていく。

あれ。携帯が無い………

ここに置いたはずなのに、私の、私の携帯どこ?私の携帯………

「お母さんっ私の携帯どこ?!」


「携帯?あぁ、携帯は当分取り上げってお父さんが会社にもってちゃったわよ?まぁ、反省することね」

お母さんはあらいものをしていた手を止め呆れたように顔を向けた。

携帯、没収?

ケイタイボッシュウ?


「ケイタイケイタイケイタイカエセカエセカエセ、ワタシノケイタイカエセ」

お母さんに体当たりをして、そうつぶやく。

ケイタイケイタイ、ワタシノケイタイ。

ケイタイガナイトイキテケナイ。

ケイタイカエセ、ケイタイカエセ。

私は狂ったようにそうつぶやきながら何度も何度もお母さんに体当たりをした。

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