【完】クールな君に胸キュン中!
Chapter☆1
好きです、桐谷くん!
放課後になるとよく目にする光景。
クールな君は、いつも放課後になると女の子に呼び出される。
「あの……桐谷くんのことが好きです。付き合ってください」
「……ごめん」
ふぁ〜!桐谷くん、かっこよすぎ!
告白の断り方ですらあんなかっこいいと、もはや罪だよね!
そんなことを思いながら、あたし、折原奈乃(おりはら なの)は、
日直の仕事をサボりながら、2階の窓から見える大好きな彼を見つめていた。
早く日誌を終わらせて帰って再放送のドラマの続きを見ないと……なんて気持ちはぶっ飛んだ。
桐谷くんより勝るものなんてない!
今は全力でクールな彼を見てなくちゃ!