【完】クールな君に胸キュン中!
暗所・閉所恐怖症。さらにはカミナリも苦手。
なのに、なんでも平気そうな顔をして本当は怖がりだってことを隠そうとする……。
本当は寒がりなクセに、どうして俺にブレザーを貸そうとしたかな……?
人のためばかりで、自分のことは後回し。
……そういうの、やめてほしい。
人に優しくされるのなんて、慣れてないからくすぐったい気持ちになる。
どうしていいか、わからなくなるんだ。
だけど、俺のそんな気持ちを知るはずもないあいつは、顔を合わせるたびに話しかけてきたり、図々しく振るまったり、おせっかいをやいてきたりして……。
俺の日常は、いつしか折原奈乃ばかりの毎日になっていた。
俺にとってあいつは、平穏な日々に紛れ込んできた嵐みたいな人。